紫織音のこと
もともと紫織音は私がお迎えした子ではありません。
彼女は私がエリスをお迎えした後、お知り合いになったAkiさんという方のお嬢さんでした。
それが何故、私の元にいるのかというと。
Akiさんは一足早く天国に逝かれたから。
Akiさんはとても穏やかで優しい方でした。
SDに限らず、色々と親切にして下さいました。
リンクも張って頂き、これから色々なお話をしたいと思っていた時。
Akiさんからサイト閉鎖のお知らせを受けました。
ご病気の療養の為と伺い、その時は「またすぐお会い出来るだろう」などと呑気に思っていたのですが。
・・・1ヶ月も経たない内に、ご友人から訃報を受けました。
知らせを持ってきて下さった方とは面識はありませんでしたが、Akiさんから私のことを聞いていらっしゃったようです。
しかし、その方はSDの知識が一切なく、Akiさんから託されたこの子の為にも可愛がって下さる方にお譲りしたいと。
私は迷うことなく「私に面倒を見させて欲しい」と返事をしました。
あの時、Akiさんにもっとしっかり伺っておけば・・・伝えたいこと、感謝の気持ちもお伝えしたかった。。。
そう、罪滅ぼしではないけれど、せめてAkiさんが可愛がっていたあの子をこれから先、
ずっと可愛がって行くことこそが、今までの感謝を伝えることになるのではないかと。
そして、彼女はうちにやってきました。
サイトで見ていた可愛らしい姿は、そのままでも。
どこかとても悲しげで。
そんな彼女が痛々しくて、すぐには箱から出す気になれずにいました。
箱から出してちょっとだけ眺めるような日が続いて、「これじゃダメだ!」とエリスと並べて写真を撮っても・・やはり寂しそうに見えました。
自サイトでのお披露目は、まだ時期じゃないと半月ほどそのままでした。
丁度HTドルパ東京が開催される時で、私は初のディーラーとして参加予定がありました。
なので、彼女のお披露目はそこでやることにしました。
お祭りのような楽しい雰囲気ならば、きっと彼女も少しは気分が晴れるのでは?と考えた結果でした。
当日は少しだけ穏やかな表情に見えました。
イベント終了後の夜、夢を見ました。
うちの子達が皆でテーブルを囲んで笑ってる夢を。
もちろん、彼女も笑ってました。楽しそうに。
目が覚めた後、彼女を見て雰囲気がとても穏やかになっている気がしました。
もちろんまだ寂しそうだけれど、以前のような悲しそうな表情では無くて。
ああ、これで良かったんだって。そう思えました。
彼女の名前は、うちに来たときに薄い紫色の瞳が印象的だったのと、
Akiさんのお嬢さんの中にいらっしゃった「汐音」ちゃんから読みだけを頂いて「紫織音(しおね)」としました。
あの日見た夢のように、紫織音がいつでも笑顔で居られるように。
天国からきっと見守ってくれてるAkiさんが、安心していられるように。
ずっと、ずっと一緒にいようね。